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「黒い森」
  折原一















”ミステリー・ツアー”の目的地で待っている。ーー留美夫
「ある事件」の後、会うことを禁じられた恋人から早乙女樹里は連絡を受ける。行く先は、広大な山裾を埋め尽くす暗黒の森、樹海。何人の侵入も拒む異界の奥深く、隠棲した作家が自らの家族を惨殺したと伝えられる山荘だった!忌まわしき森の中、女は目的地へ辿り着けるのか?そして山荘の一室、固く閉ざされた部屋で、女を待つものとは? (表紙折り込みより)


これまた前代未聞の装丁の本でした。
裏も表も表紙になっていて、真ん中には、袋とじになった部分が・・・。
裏表どちらから読んでもいいようですが、やはり、表から読むのが常道でしょう。とはいえ、裏を読むには、少々栞が使いにくかったりして(^^)。

装丁にこだわっているわりに、中身は・・・。
まあ、普通に楽しめる程度の内容でした。っていうか、装丁ほどのインパクトはなかったです。
ただ、舞台が樹海なので、その気味悪さや脱落したとたんに死が待ち受けているという恐ろしさは感じられました。
樹海の中の山荘の話は、まるでシャイニングでしたねぇ(^^)。
そして、最後の最後に明かされる、二人が持ち寄る荷物とは??これは、私は、深読みしすぎて、出てきた物を見て、ちょっとがっかり。まあ、妥当な線とも言えますが・・・。

折原さんの本は、久しぶりに読んだので、なんだか懐かしかったです(^^)。 (2008,01,20)