「沈底魚」
曽根圭介
本年度、江戸川乱歩賞受賞作!
眠れるスパイ「沈底魚」が動き出した。 正体は大物政治家か、それとも中国の偽装工作か。
真相究明に暗闘する刑事たちの姿をリアルに描いた、本格公安ミステリー!
(内容紹介より)
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第53回江戸川乱歩賞受賞作です。
題名から、ファンタジックな物語かと思っていたら、なんと「本格公安ミステリー」でした。
公安ものは、何回か読んだことはあるのですが、なにしろ、基本的なことをあまり理解していなかったりするもので、前半は、ただただガマンの読書でした。
用語が難しい、たくさん人物が出てくる、そして、また彼らの関係がややこしい・・・(^^;。
でも、これらが分かってくると、とても面白くなってきました。
実際にこんな事に近いことが、行われていたりするのでしょうか??
のほほんと、お気楽に生きている私とは、全く違う世界に生きる人たち。
裏の裏の裏まで読んで、命を賭けて戦う人たち。すごい話でした。
ややこしい内容でしたが、文章は読みやすく、必要最小限の範囲に限られた話だったので、私でも、内容について行くことが出来ました。
最後の最後まで気が抜けず、後半は、一気に読み進めることになりました。あ〜、面白かった(^^)。
(2008,02,13)
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