「鹿男あをによし」
万城目学
どこまで面白ければ
気が済むんだ!?
やっぱりマキメは
並の天才じゃない。金原瑞人
(帯より)
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読む前にTVドラマが始まってしまったので、しまったーー!!と思いました。
本当は、デビュー作の「鴨川ホルモー」から読むつもりだったのに、とりあえず、こちらから。
舞台となるのが、近場の奈良だったので、何より親近感を感じて、うれしかったです。
春日大社や奈良公園、それから明日香の古墳群・・・。歴史にも興味がわきますね〜(^^)。
主人公は、ちょっと神経質だと人から思われている「おれ」。大学の研究室で、ちょっとした問題を起こして、二学期だけ臨時教員として、奈良の女子校に赴任させられるが、着任早々、一人の生徒と一悶着があり・・・。わけも分からず、壮大な事件に巻き込まれてしまう「おれ」を、軽妙に描いています。
あんな事や、こんな事があって、そんなことになり、あれやこれやで、こうなりました。と書いても、もちろん読まれていない方には、分からないでしょうが、やっぱり、読んでからのお楽しみですから(^^)。
起承転結が見事になされていて、読み終わって、スッキリさわやかになること請け合いです。
一番のお気に入りは、やはり、鹿さんですね〜〜。
奈良公園の鹿には、スカートを引っ張られたり(^^;、紙袋を破かれたり(^^;、お弁当を食べているところを襲われたり(TT)と、あまりいいイメージは、ないのですが、確かに、あの姿は、神々しくもあり、そして、あの潤んだお目々は、凛としていて且つ、可憐です。
この本に出てくる鹿さんは、やけに人っぽかったり、そのくせ、ポロポロ糞をしたり、人をちょっとコケにしたようなところが、なんともいいです(^^)。
ドラマの出来はどうだったんでしょうか。再放送があったら、ぜひ見てみようと思います(^^)
(2008,03,20)
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