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「モップガール」
加藤実秋  


なんなのこの人たち?!
なんなのこの会社?!
フリーターの桃子が就職した先は、事件・事故現場の後始末が専門のスペシャルな掃除会社だった。 (帯より)



深夜ドラマの映像化用原作として書き下ろされた本だそうです。
ドラマは、すでに放映されたらしく、見ていないのですが、見た人によると、人物設定のイメージが少々違うらしいです。ドラマでは、時代劇フリークの主人公、長谷川桃子役を北川景子(顔が思い浮かばない・・・(^^;)、そして、能面イケメン大友翔を谷原章介が演じたそうです。

題材が掃除屋と言うことで、先日見たばかりの映画「フィクサー」のような、もみ消し屋のような話なのかと思っていたら、本当に、掃除屋でした。ただ、普通の掃除屋ではなく、事件、事故の起こった後始末をする掃除屋。 普通、生活していたら、そんな職業があるなんて、チラとも思わないような仕事ですが、いったん、何かが起こってしまった後には、とても重宝な人たちです。
今は、孤独死とか、自殺とかが多いようなので、この人達の仕事は、もしかすると引っ張りだこなのかも。

そんな掃除屋に知らずにアルバイトとして就職してしまった桃子のお話です。
この仕事に就いて、初めて発揮された、彼女の隠れた才能が、メインとなって、事件の闇の部分が、明らかにされます。

4つの話が、時系列通りに収録されていて、翔の過去が絡んできたり、桃子の時代劇フリークなところが、解決の糸口になったり、それぞれの登場人物達のキャラが立っているところも面白かったです。 (2008,05,11)