「千両花嫁 とびきり屋見立て帖」
山本兼一
芹沢はん、近藤はん、龍馬はん皆まとめて
幕末の暴れん坊を”目利き”したろか
見立てと度胸と夫婦愛で
世を渡る京の道具屋夫婦、
真之介とゆず。
”はんなり”系時代小説!
(帯より)
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139回直木賞候補作でした。(ちなみに、受賞したのは、井上荒野さんの「切羽へ」)
時代は、幕末。
奉公先のとうさん(お嬢さん)ゆずと、駆け落ちのようにして夫婦になった真之介の奮闘記です。
苦手な時代小説でしたが、割とスラスラ読めました。
この若夫婦に絡んでくるのが、この時代の有名人たち。
近藤勇、芹沢鴨、坂本龍馬などなど。
ちょうど大河ドラマで「篤姫」もやっていることだし、馴染みがあって、面白かったです。
内容は、いささか軽めです。
夫婦の店が、道具屋なので、道具の見立てがメインになりますが、ここぞという時の見立てが、全て思い通りになるので、まあ、安心して読めますが、そんな都合のいいこと!と思うこともありました(^^)。
見立ての他に、駆け落ちもどきの若夫婦の事情や、真之介の出生の秘密、ゆずの母親の苦悩など、盛りだくさんで、退屈する暇もありません。
まさに大衆娯楽時代小説って感じなので、気楽に、さらっと読みたい時にお奨めです。
(2008,08,08)
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