「不連続の世界」
恩田陸
『月の裏側』の塚崎多聞、再登場!詩情と旅情あふれる、恩田陸版「怖い話」。
(「BOOK」データベースより)
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「月の裏側」を読んでいないので、塚崎多聞という人には、馴染みがなかったのですが、そんな私でも、面白かったです。
彼が登場する、5つのちょっとゾクッとする話が、掲載されています。
恩田さんならではの、怖さと優しさが共存する世界です。静かな夜に読むと、効果てきめん(^^)。
「木守り男」
この話が最初に登場したので、どうしようか・・・と思ってしまいました。
なんだかちっとも分からず、こういう不条理の世界を描いた短編集だったらどうしよう・・・と思ったのです。
だいたい「木守り男」って、なに?!って感じだったのですが、この作品には、多聞の仲間のジャンヌ、美加、ロバートも出てくるので、楽しいです。
「悪魔を憐れむ歌」
”死にたくなる音楽”とは?
その歌には、隠された悲しい思いが込められていた・・・。
「幻影キネマ」
こういう思いこみって、案外あるのかも知れませんね。
映画の街、尾道ならではの話です。
「砂丘ピクニック」
砂丘消失の謎に挑む多聞と巴。
蓋を開ければ、こういう事だったかもね。
「夜明けのガスパール」
これは、ちょっとグッと来てしまいました。
多聞の周りで起こった不思議な出来事、そして、友人3人の答えは・・・。
(2008,12,03)
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