「パラドックス13」
東野圭吾
13時13分からの13秒間、地球は“P‐13現象”に襲われるという。何が起こるか、論理数学的に予測不可能。その瞬間―目前に想像を絶する過酷な世界が出現した。なぜ我々だけがここにいるのか。生き延びるにはどうしたらいいのか。いまこの世界の数学的矛盾を読み解かなければならない。
(「BOOK」データベースより)
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“P‐13現象”により、人類が消失してしまった世界に取り残された13人のサバイバル物語です。
何となく、話の先々が見えてしまったので、”斬新”とか、”驚愕”という感想は持てなかったですが、生きるための判断力とか、前向きに生きることのすごさを感じる話でした。
そして、今の社会が、人の力によって支えられていることも強く再認識できますね。
何の気無しに使っていたりするもの、ひとつひとつが、人の知恵と努力のたまものなんだなぁ。
でも、そんな人間の力で作り上げてきたものも、ひとたび自然が暴れ出すと、あっけなく壊されてしまうという怖さも実感出来ました。
読みながら、常に、自分ならどうするかと考えていました。
こんなに自然の脅威が大きくなければ、田舎に行って、農業してもいいかな〜とか。でも、動物性タンパク質が摂れないね〜とか(^^)。
ラストも、考えていた通りに収まって、安心するやら、物足りないやら。
とても映画的な小説で、製作にはお金はかかりそうだけど、喜んで映画会社が飛びつくのではないかしら。
映画化するなら、主演は、松田龍平、松田翔太兄弟なんかどうでしょう(^^)。
(2009,05,28)
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