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「首無の如き祟るもの」
三津田信三



















奥多摩に代々続く秘守家の「婚舎の集い」。二十三歳になった当主の長男・長寿郎が、三人の花嫁候補のなかから一人を選ぶ儀式である。その儀式の最中、候補の一人が首無し死体で発見された。犯人は現場から消えた長寿郎なのか?しかし逃げた形跡はどこにも見つからない。一族の跡目争いもからんで混乱が続くなか、そこへ第二、第三の犠牲者が、いずれも首無し死体で見つかる。古く伝わる淡首様の祟りなのか、それとも十年前に井戸に打ち棄てられて死んでいた長寿郎の双子の妹の怨念なのかーー。 (表紙裏より)



「山魔の如き嗤うもの」に続いて三津田信三さんの本を読みました。順番は、真逆でしたが、なんの障害もなかったです。
これも、いかにも三津田さんの作品だなぁと、三津田さんの本を読むのが二冊目ながら、そう思いました。なかなか濃いんですよねぇ(^^)。

この刀城言耶シリーズ、「山魔の如き嗤うもの」が4作目で、本作が3作目なんですね。私はこれが、第1作目なのかと思って読んでました〜(^^;。なかなかの人気シリーズのようです。
でも、私は、これで、打ち止めかなぁ。
なんとこの本、読み終えるのに、2週間もかかってしまったんですよ〜(^^;。「山魔〜」も、読むのに、ちょっと苦労したのですが、今回は、ちょっと、もう、これ以上は無理!って感じですね。

ストーリーは、なかなか凝っていて、おどろおどろしい首無しの祟りが見え隠れする話です。
そして、ラストは、またまたどんでん返しのオンパレード。
よく、考えられたトリックが、これでもか!というほど出てきて、その解釈も、いろいろと、されてゆきます。
でも、私は、どうも、こういう込み入ったものは、途中で、面倒くさくなってしまうんですよねーーー。作中の人と共に、謎解きに参加して、ああでもないこうでもないと、試行錯誤しながら読むならば、楽しそうですが、そこまで熱中できない自分がいました。
好きな人には、堪えられないのだろうなぁという感じは、しますけど。

「幕間」に”首”の祟りのことが出てきましたが、ちょうど私も働き過ぎ?で、両手”首”が痛かったので、本の中のことと割り切りつつも、ちょっとだけゾゾッとしてしまいました(^^)。 (2009,06,10)