シネマチェックトップページbook作家別index題名別index     


「恋文の技術」
森見登美彦




京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた男子大学院生が一人。無聊を慰めるべく、文通武者修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。手紙のうえで、友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れ―。 (「BOOK」データベースより)



森見さんの作品は、「夜は短し歩けよ乙女」以来2冊目です。「夜は〜」が、面白かったので、ちょっと期待してました。
でも、恋文?!なんだか、イヤな予感はしたのですが・・・。

一人の男子学生が書きつづった書簡集のような体裁です。
それも、ほぼ、一方的に彼が書いた手紙ばかり。
手紙の相手は、様々で、友人だったり、妹だったり。
手紙を出す時期によって、話が前後したりしますが、彼が能登の研究所にいた半年間のいろいろな出来事が、その手紙によって、徐々に分かってきます。

そんな感じなので、最初は、戸惑ってしまい、読みにくかったです。
そして、正直、いつになったら面白くなるんだろう??と思いながら読んでいました。
ひとつの手紙の中でも文体が変わるのは、何故?それによって、その時の感情を表しているのでしょうか。

読んでいるうちに、この本は、こういう本なのだと、思い(諦め?)、最後まで読みましたが、まあ、そう思って読めば、まあ、普通には読めました。でも、面白いかと問われれば、つまらなかったと言うしかないですねぇ。
いやはや、私には、合わなかったということでしょう・・・(^^;。残念でした。 (2009,06,26)