「なんとなくな日々」
川上弘美
春の宵には、誰もいない台所で冷蔵庫の小さな鳴き声に耳を澄まし、あたたかな冬の日には、暮れに買い置いた蜜柑の「ゆるみ」に気づく。読書、おしゃべり、たまの遠出。日々流れゆく出来事の断片に、思わぬふくよかさを探りあてるやわらかいことばの連なりに、読む喜びが満ちあふれます。ゆるやかにめぐる四季のなか、じんわりしみるおかしみとゆたかに広がる思いを綴る傑作エッセイ集。
(裏表紙より)
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好きな作家さんの一人、川上弘美さんのエッセーです。
川上さんは、ほのぼのした作品を書かれる一方で、私の苦手な、難解な作品を書かれる芥川賞作家。
エッセーというのは、その人そのものが、浮き出てくるものなので、どんな方なのかな〜と、思いつつ読み始めました。
意外と、普通の人っぽい?!
まあ、当たり前なんだけど(^^)。
普通の生活、子供を育て、食事を作り、買い物に行く・・・。
そんなことが、結構意外な感じがしました。
でも、また、身近にも感じられて、うれしかったり(^^)。
私は、あっけらかんと、川上さんのようには、外でお酒とか飲めないかな〜〜(^^)。
まあ、芥川賞作家さんなので、まんま平凡では、ないわけですよね(^^)。
と同時に、言葉を大事にされる方だな、と思ったり、
初めて聞くような、綺麗な言い回しを使われたり・・・。
やっぱり、そこら辺にいるような、普通の凡人とは、違いますね〜〜。
最も身近に感じたのは、「鶴巻温泉」。
私と同じ時期に、同じ場所にいたのかも・・・(^^)。
(2009,11,01)
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