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「英雄の書」 上・下
宮部みゆき


    


「あれ」が獄を破った。戦いが始まる。 邪悪は、何と巧みに人の心に付けいるのだろうか。 宮部みゆきが放つ、戦慄の最新刊。 「ひとつ踏み誤れば、あなたも<英雄>に囚われ、呑み込まれて しまうことでしょう。<英雄>は強大です。比類なき力を擁する完全な物 語でございます」 森崎友理子は小学五年生。ある日、中学二年生の兄・大樹がクラス メートを殺傷し、姿を消すという衝撃的な事件が起きた。事件から 十日ほど経った時、友理子は兄の部屋で不思議な声を聞く。 「君のお兄さんは“英雄”に魅入られてしまったのだ」 本棚の奥の見慣れぬ書物が、友理子にささやいているのだった。 書物に導かれ、兄を救い出す旅へ出る友理子。すべての物語が生まれ、 回帰してゆく<無名の地>と呼ばれる場所で、友理子は、世界の根 源というべき、おそるべき光景を目にする―― 『ブレイブストーリー』から6年、宮部みゆきのファンタジー最新作。 (内容紹介より)




宮部みゆきさんの最新刊です。
やっと図書館の順番が回ってきました(^^)。

なんの予備知識もないまま読み進みましたが、下巻の冒頭で、「あぁ、そっちの方に進むんだーー」と、 なんだか、愕然とがっかりしてしまいました。
私、ファンタジーは、大の苦手なんですよねーーー。

不思議なことが起きたり、本がしゃべったりするのは、まあ、いいのですが、
怪物と戦うとなると・・・(^^;。

まあでも、宮部さんの筆力で、何とか最後まで、読み進むことが出来ました。
でも、やっぱり、苦手は苦手。

それに、ファンタジーとしては、難しい・・・(^^;。
これはやぱり、大人向けファンタジーなんでしょうかねぇ。
子供だと、到底理解できないのでは・・・?

英雄の表と裏。
なんだか圧倒的に裏の方が強くて・・・。
救いがないというか、読んでいて、ワクワクすることがなかったです。

どこかしらにハッピーエンドを加えて欲しかったなぁ。

それに、”彼”の正体が、見え見えなのに、ずーーーっと引っ張るのも、何だかなぁと思いました。

「ブレイブ・ストーリー」も、苦手だと思って、パスしたのですが、この作品もパスでも良かったかも。
上下2巻を読むのに、半月かかってしまいました(^^;。 (2010,01,01)