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「カッコウの卵は誰のもの」
東野圭吾


スキーの元日本代表・緋田には、同じくスキーヤーの娘・風美がいる。母親の智代は、風美が2歳になる前に自殺していた。緋田は、智代の遺品から流産の事実を知る。では、風美の出生は? そんななか、緋田父子の遺伝子についてスポーツ医学的研究の要請が……。さらに、風美の競技出場を妨害する脅迫状が届く。複雑にもつれた殺意……。超人気作家の意欲作! (内容紹介より)




親から受け継ぐDNA。
そして本人の努力。

その二つによって、すばらしい才能が花開く。

それならば、優れた才能を持つDNAを持つ人間を選んでトレーニングしたら、すばらしい選手が容易に出来るるのでは・・・?。

こういう研究は、研究者にとっては、とても面白い題材でしょう。

その研究が発端となって、ある事件が起きます。
遺伝子のように、すっぱりとは割り切れない人の気持ち・・・。

いったい風美の母親は、何を隠していたのか??

どんな秘密があったのかと、ドキドキしながら読み進みましたが、
終盤の謎解きは、少々強引で、あわただしく、ちょっと深みがなかったかな〜。

でも、DNAレベルで、強化選手を選んでいたら、持って生まれた才能が、少ししかない人は、無駄な努力をせず、とっととあきらめがついて楽かも。
まあ、夢のない話ではありますが・・・。

どこかの超大国なんて、もう、こういう事をしているのかもね〜。 (2010,02,04)