「SOSの猿」
伊坂幸太郎
ひきこもりの青年の「悪魔祓い」を依頼された男と、一瞬にして300億円を損失した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・孫悟空ーー。物語は、彼らがつくる。伊坂幸太郎最新長編小説。
(内容紹介より)
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最初は、とても面白く読み進んだんですけどーーー(^^;。
途中からついて行けなくなりました(TT)。
「悪魔祓い」をする青年(・・・と言っても30代か(^^;)の話と、株の誤発注事件の調査をする男との話が、交互に出てきます。
「悪魔祓い」の遠藤二郎の話は、日本に悪魔?という不思議さと、今日多く発生している引きこもりの話とが、意外と相性良く収まって、しかも、伊坂さんお得意の伏線も、あちこちにあったりして、面白かったです。
それにしても、この遠藤さん、30代なんだけど、とても心が純真で、青年のイメージです。
それはイコール私の伊坂さんのイメージだったりするのですが(^^)。
一方、株誤発注事件の方は、語り口がちょっと変(^^)。
これも、最後まで読んで行くと、それなりの意味のあることなのですが、
この五十嵐という男の性格付けが、また面白く、
そして、突如として表れる奇妙な世界も、それなりに面白かったです。
映像として見てみたいかも(^^)。
ただ、それから半年後・・・。
というところから、なにやら、ややこしくなってきて、読むのも、少々しんどくなりました。
でも、孫悟空が出てくるのは、なにやら楽しかったです。
知らないことも多く、ちゃんとあの話を読みたくなったりして(^^)。
コミックとの競作だそうだけど、そちらを読むと、分かりやすいのかな。
でも、そういえば、五十嵐さんって、漫画的かも(^^)。
(2010,02,10)
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