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「ルームメイト」
   
今邑彩
 



私は彼女のことを何も知らなかったのか・・・?大学へ通うために上京してきた春海は、京都から来た麗子と出逢う。お互いを干渉しない約束で始めた共同生活は快適だったが、麗子はやがて失踪、跡を追ううち、彼女の二重、三重生活を知る。彼女は名前、化粧、嗜好までも替えていた。茫然とする春海の前に既に死体となったルームメイトが・・・。 (裏表紙より)



中盤まで読んで、謎解きが出来た!ような気がしたのですが・・・。
甘かったです(^^;。
更に奥のある話でした。

「あとがき」を読むと、ノベルズ版が1997年に出て、10年たって、文庫版を出版したそうです。
なるほど、”パソコン通信”なんかが出てくるのは、そのせいなんですね。

そして、この文庫版では、「モノローグ4」をいったん封印する形になっています。
”チョー後味が悪いから”・・・だそうですが、
まあ、ここまでやったら、最後まで!みたいな感じでしょうか(^^)。

普通の感覚では、有り得なさが強いですが、まあ、フィクションですからね。
それなりに、面白かったです。 (2010,05,11)