「W/F ダブル・ファンタジー」
村山由佳
「ほかの男と、した?
俺のかたちじゃなくなってる」
見つめあうのは幻想。交わしあうのは悦楽ーー。
読者騒然、「週刊文春」史上最強の官能の物語、ついに刊行!
(帯より)
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著者が、「天使の卵」の村山由佳さんですから、この本を読んで、ぶっ飛びました(^^)。
えっ?!本当に、あの村山由佳さんの本??!!みたいな感じです(^^)。
まあ、いつまでも、「天使の卵」じゃないですけどね・・・(^^;。
主人公は、35歳の売れっ子脚本家。
夫にマネージメントを任して、ひたすら”売れる”脚本を書く彼女。
ある時、尊敬する演出家と、メールのやりとりが始まって・・・。
そこから大変な話になってゆきます(^^)。
あるきっかけから、自分に正直に生きようと模索し始める彼女。
仕事も生活も、そしてsexも・・・。
女性なら、この主人公、奈津に、共感するところが、ありそうです。
私は、彼女の”恋愛体質”な、からだのことよりも、彼女の精神的なところに、共感できるところが多かったです。
女性ならではの細やかな心遣いや、引け目みたいなものは、
女性なら、わかりやすいところだと思います。
男性と女性が、同じ人間でありながらも、決定的に違うのは、こんなところなのかも。
普段の生活では、あきらめてしまっていたところを、こうして、奈津につぶやかれると、
そうそう、そうなのよね〜〜って、思ってしまいました。
逆に、男性が見ると、「そうなの??」と、驚くかも(^^)。
この本の重要ファクターである、”性の目覚め”?!については、
主人公が、脚本家という、ものを創造する仕事に就いているので、
彼女の行為も、芸の肥やし?!として、必要なのかもね〜、いいんじゃない??と思いますが、
普通では、ちょっと考えられないかもーーー(^^;。いいけど・・・(^^)。
何しろ激しい性描写のある本なので、そういうのが苦手な方は、読まない方がいいし、
好きな方は、うれしいかも?!なので、どんどん読んで、女性の気持ちをわかってください(^^)。
装丁がこれ!なので、本を外で読むことが多い私は、表紙、特に裏表紙!!を周囲の人に見られないように苦労しました(^^;。
でも、こういう本を書くのって、勇気いるだろうなぁ〜〜(^^)。(2010,06,10)
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