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「ノルウェイの森」
村上春樹 

   
暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は一九六九年、もうすぐ二十歳になろうとする秋の出来事を思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。 (裏表紙より)



もちろん、昔読みました。
一応文学少女もどきでしたから(^^)。
でも、その時は・・・っていうか、今でもですが、鈍感で、さほどこの作品の良さが分からず、
また、村上春樹に対する苦手感が強くて、
どうして、これが、こんなに指示されるのか、イマイチ、ピンと来なかったのでした。

それから私も年を重ね、今回は、とうとうこの作品が映画化されて、もうすぐ公開と言うことで、それを記念して、再読しました。

数多くの、この本のファンがいて、もちろん、レビューや、研究書がたくさんあることでしょうから、
私は、簡単に思ったことだけ・・・。

読み終わって、とても、心落ち着きました。
静かで、悲しくて、死と、そして、生に近い物語。

ある青年が、生きて、そして、悩む物語です。

悲しいことがたくさん起こるけれど、
その中から、自分で自分の心の中の決着をつけて、次に進もうとする、
すがすがしさを感じる物語でした。

若い頃に、これだけ、、いろいろな人に出会い、様々な体験をして、物を考えると言うことは、貴重だろうなぁと思いました。

さて、映画では、どうなるのでしょう。
菊地凛子が出るようですが、彼女は、誰の役なのでしょう??
これ以上の情報を入れずに、静かに見たいと思います。 (2010,12,06)