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「つばさものがたり」
雫井脩介



もっと我慢せず、
自分のために
生きればいい。
君川小麦、26歳、パティシエール。家族と”天使”の助けもあって、ケーキ屋を開店。
大ヒット作『犯人に告ぐ』『クローズド・ノート』に続く新たな代表作誕生!
どうしても泣けてしまう、光あふれる家族小説。(帯より)



帯に書いてあったとおり、「どうしても泣けて」しまいましたーーー(T_T)。
あまり泣くと、目が腫れてしまうので、ヤバイヤバイ!と思いながらも、涙を止めることが出来ませんでした。
皆さん、要注意ですよーーー(^^;。

とはいっても、途中までは、こんな事あり得ない!と思いながら、ちょっと呆れつつ読んでいたのです。

”レイ”のことではなく、小麦のことで・・・。

レイの話の部分は、思いっきりファンタジーですが、
子どもには見えるっていうし、これは、これで、かわいらしくて、夢があって、そしてちょっとおかしくて、
ニコニコしながら読むことが出来ました。

小麦の話の部分は、だいぶ無理矢理な話で、あの状態でのケーキ作りは、味覚の点で、全く無理なことなのでは?と、思いながら読みました。
この部分も、ファンタジーとして読めばいいのかな〜。

でも、ケーキです!
読みながら絶対ケーキ食べたくなります。
だから、今日、私、ケーキ買ってきましたからーーー(^^)。
そして、これからは、町の小さなケーキ屋さんに対する見方も、変わりそうです。

後半に出てくるある人物には、何回も笑わせられました。
この部分も、ちょっと考えられないといえば、考えられない流れなのですが・・・(^^;。

そんなこんなで、色々考えるところもあったのですが、
それでも、最後は、泣かされました。
悲しい涙なんだけど、さわやかな涙でもあったように思います。
終わりよければ、全てよしですかね(^^)。

それから、ひとつ。
レイの名前は、レイ(レイモンド)でなくてはいけなかったのでしょうか。
たとえば、サム(^^)・・・とか、ジョー(^^;とかでは??
レイ=霊を連想して最初は、戸惑いましたから・・・(^^;。

さて、この作品も、映画化しやすそうですね〜。
今回のヒロイン、小麦ちゃんには、誰がいいでしょう。
綾瀬はるかなんて、どうかしら〜〜(^^)。 (2011,02,19)