「再会」 横関 大 誰がうそをついている?幼なじみの四人が校庭に埋めた拳銃は、二十三年の時を経て再び放たれた。それぞれの想い出が重なるとき、時を越えたさらなる真実が目を覚ます―!全てはタイムカプセルにとじ込めた―はずだった。第56回江戸川乱歩賞受賞作。 （「BOOK」データベースより） 第56回江戸川乱歩賞受賞作です。 面白くて、一気に読んでしまいました。 ４人の幼友達の思いもかけない再会。 その再会には、２３年前の、ある事件が、深く関わっていた・・・。 江戸川乱歩賞受賞ということで、期待度がクッと一段上がってしまいましたが、 十分面白かったです。 ４人それぞれの視点で書かれているので、描かれていないところに、いったい何が起こっていたのか、 いろいろ想像しながら読みました。 そして登場する敏腕刑事。 彼の存在も、大きかったですねぇ。 ラストの方になると、ちょっとややっこしくて、頭を整理しながら読むことになりました。 最後は、あまりにも、小さな世界にまとまってしまったような気もしましたが、結構、こういうの、好きだったりします(^^)。 結末は、ちょっと無理矢理だったかなとは思いましたが、全てがうまく解決して、すっきりしました。 ４人の性格も、それぞれはっきり描かれていて、分かりやすいのがよかったです。 (2011,08,03)