「痺れる」
沼田まほかる
苦しい、切ない、逃げられない
泣きたくなるような悪夢
ホラーサスペンス大賞受賞作家が描く
壊れていく男と女の9つの絶望
(帯より)
9つの、ちょっと変で、ちょっと、もしくは、相当怖い短編が収録されています。
いろいろな趣向があって、少々苦手な話や、読んだ後、ほんわかする話もありました。
全体のこの雰囲気、好きです。
「林檎曼荼羅」
現実とも、幻覚とも、過去の出来事とも分からなくなったしまった老婆のある日常です。
とても大切なことがあるのに、そこに手が届かないまどろっこさ。
年を取って、惚けるってこんな事なのかなーーーと、空恐ろしく思いながら読みました。
「レイピスト」
題名の意味が最初分からなかったのですが・・・。
やっぱり、全女性の敵でしょう。
「ヤモリ」
ありそうで、なさそうな、ある夏の出会い。
それまで気がつかなかった寂しさを、思い出させた君が悪いのよ・・・(^^)。
「沼毛虫」
おじさんと、少女。
全く感じていること、思っていることが違っていて怖い(^^;。
でも、これが、現実なのかも。
何とも申せませんねぇ。
「テンガロンハット」
イケメンなのにねーーー(^^;。
「TAKO」
あら、そうだったの・・・。
「普通じゃない」
題名通りですね。
「クモキリソウ」
この結末が、一番好き。
「エトワール」
イヤだよ、こんな男は・・・(^^;。
(2011,09,29)
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