シネマチェックトップページbook作家別index題名別index     

「ヒア・カムズ・ザ・サン」
有川浩
大切な記憶を辿って、今、物語の奥へ。
有川浩meets演劇集団キャラメルボックス
小説×演劇の全く新しいクロスオーバーから生まれた物語の光! (帯より)



演劇集団キャラメルボックスの公演パンフレットに書かれた7行のあらすじから、作家・有川浩が、イメージを膨らませて、二つの物語を作り出した作品だそうです。

そういわれても、どういうことなのか、よく分からないまま読み始めました。
二つの作品が収録してあって、同じ登場人物たちが、違う物語を紡ぎ出していました。

企画としては、面白いけれど、う〜ん、イマイチ、乗り切れなかったな。

特に、最初の話が、受け入れがたくて、ダメでした。
たとえどんな事情があっても、人の名前を騙(かた)っては、ダメでしょう・・・。
綺麗な話にはなっていますが、嘘っぽくて、途中から読むのがイヤになりました。

2作目は、全く違う話なのですが、
1作目の話を引きずって読んでしまったので、なんだか、複雑な読後感。
有川さん流の言い回しも、ちょっと鼻についたかな。 (2012,05,18)