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「マスカレード・ホテル」
東野圭吾


待望の新ヒーロー誕生! 極上の長編ミステリ 都内で起きた不可解な連続殺人事件。次の犯行現場は、超一流ホテル・コルテシア東京らしい。殺人を阻止するため、警察は潜入捜査を開始し・・・。1行たりとも読み飛ばせない、東野ミステリの最高峰。 (内容紹介より)

久々の当たり!の東野圭吾作品でした。
いつも、標準以上の面白さを届けてくれる東野さんですが、最近は、なんかちょっと物足りない気がしてました。
でも、今回は、久々に、面白くて、読む手が止まらない作品でした。

連続殺人事件を追う刑事が、次のターゲットとなると予想されるホテルに潜入捜査をする。

まず、人を疑うことが職業の刑事が、人を気持ちよくさせることが職業のホテルマンに成りきらなければならない、というギャップと、困難さが面白いです。

そして、ホテルに来る色々なお客(様)の事情が、アクセントとなって、飽きさせません。
ここら辺は、三谷幸喜監督の映画「THE 有頂天ホテル」に、通じるものがありますね〜。

ただ、最後まで読むと、そこまでするか?!という思いもしてしまうのは、ちょっと残念かな。 (2012,07,27)