「麒麟の翼」
東野圭吾
寒い夜、日本橋の欄干にもたれかかる男に声をかけた巡査が見たのは、胸に刺さったナイフだった。大都会の真ん中で発生した事件の真相に、加賀恭一郎が挑む。
(「BOOK」データベースより)
映画化されましたが、原作が未読だったので、結局見ませんでした。
映画が先か、原作が先か、いまだに迷うところですが、やはり、本を読んでいる時の、先の分からないドキドキ感は、何物にも代え難いものだと思います。
特に、この作品は、その点が、顕著だったので、原作から先に読んで正解だったかな。
映画の方も、是非見たくなりました(^^)。
加賀恭一郎が登場するシリーズ作品です。
彼の、真犯人を追い求める情熱と、それに裏付けされた試行錯誤の展開がとても面白く、彼の行動の真意が分かったときの高揚感が心地よかったです。
また、彼の一見無関係に思える行動に振り回され気味だった松宮や、警察の上役が、加賀の直感を信じて、彼を自由に行動させていたことには、実際の警察もこうだったらいいなぁと思ったりしました。
内容的には、終盤で、犯人が突然判明したように感じてしまい、犯人の内面がもうちょっと詳しく描かれても良かったようにも思いました。
でも、さすが東野圭吾さん、相変わらずの読みやすさで、楽しく読書できました。
それにしても、翼のある麒麟像のある日本橋って、なかなか趣があるところですね〜。
東京に行くことがあれば、じっくり見物したくなりました(^^)。
(2012,11,29)
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