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井伊一族
直虎・直政・直弼
相川司

井伊家存亡の窮地を救った女地頭・直虎。徳川四天王の一人・「赤鬼」直政。江戸末期の大老・直弼ーー。平安期に浜名湖北方の井伊谷に定着し、南北朝、戦国を生き抜いた井伊氏は、幾度も没落の危機に瀕しながら、なぜ徳川譜代筆頭の彦根藩主へと昇り詰めることができたのか?一族の盛衰をたどり、千年の名門の真実に迫る、書き下ろし歴史評伝。 (裏表紙より)



今年の大河ドラマの主人公、直虎を含む井伊家の歴史評伝です。
歴史には全く疎い私ですが、夏に「応仁の乱」を読んでからは、ちょっと歴史に対する苦手意識も軽減されたような気もするし、大河も見ているので、それなら読めるかな〜と思い手に取った次第です(^_^)。

あの時代、実際に女性の城主が存在したのかどうかは、未だに議論の余地があるようですが、
直虎という人物がいたのは事実のようです。
ただ、その頃の史料が乏しいので、はっきりとしないようです。
それでも、大河ドラマで描かれていたような歴史の流れが確かにあったようで、なるほどと思ながら読みました。

本書は、登場人物たちの系図を多用していて、井伊家はもちろん、天皇家、今川家、足利家などの系図が掲載されていて、歴史の流れ自体があやふやな私にとって、とても助かりました。
ただ、名前が似ていて大変(^_^;。
それも、意味のあることなのですが・・・。

結局、2回読みました(^_^)。
まだまだ分からないことだらけですが、井伊家だけではなく、他の家系とか、戦いの歴史も、少しずつ読んでいこうかなと思っています。

それにしても、ドラマの脚本家って、すごいです!
直虎のことなど、歴史書には、ほんのわずかしか登場してこないのに、史実に沿いながらも、彼女やその周辺の人々の生き方などを膨らませて、あれだけのドラマを作り上げるのですから、その想像力と、時代の理解度はすごいんだなぁと、感心することしきりでした。 (2017,10,21)