茨の城
サラ・ウォーターズ
19世紀半ばのロンドン。17歳になる少女スウは、下町で掏摸を生業として暮らしていた。そんな彼女に顔見知りの詐欺師がある計画を持ちかける。とある令嬢をたぶらかして結婚し、その財産をそっくり奪い取ろうというのだ。スウの役割は令嬢の新しい侍女。スウは迷いながらも、話にのることにするのだが…。CWAのヒストリカル・ダガーを受賞した、ウォーターズ待望の第2弾。
(「BOOK」データベースより)
先日見た韓国映画「お嬢さん」の原作本です。
映画の感想を書く時に、イギリス文学が原作だと知って、読んでみたくなり、手に取りました。
前半は、映画の印象が強すぎて、イギリスの話なのに、どうしても、韓国から切り離すことが出来ず、映画を先に見たのは、失敗だったなぁと思いつつ読んだのですが、
中盤からは、映画とは別のストーリーになっていくので、集中して読むことが出来るようになりました。
しかも、映画以上の驚きのストーリー展開!
面白くて、すらすら読んでしまいました。
当時のイギリスの女性の生活も、とても興味深かったです。
貧乏なのも大変だけど、”貴婦人”でいるのも、これまた大変そうでした。
同じ著者の作品がもう一つあるそうなので、そちらも是非読みたくなりました。
(2018,02,28)
映画化作品 「お嬢さん」(2016)
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