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蛍・納屋を焼く・その他の短編
村上春樹



秋が終わり冷たい風が吹くようになると、彼女は時々僕の腕に体を寄せた。ダッフル・コートの厚い布地をとおして、僕は彼女の息づかいを感じとることができた。でも、それだけだった。彼女の求めているのは僕の腕ではなく、誰かの腕だった。僕の温もりではなく、誰かの温もりだった・・・。もう戻っては来ないあの時の、まなざし、語らい、想い、そして痛み。リリックな七つの短編。



村上春樹さんの短編集です。

読んでみると、去年読んだ「めくらやなぎと眠る女」に収録されていた短編とかぶっているものもありました(^_^;。
でも、何回も読み返すほどに、新たな発見があったり、短編によっては、長さが違ったりして、それぞれに、味わいがあります。



納屋を焼く
踊る小人
めくらやなぎと眠る女
三つのドイツ幻想
 冬の博物館としてのポルノグラフィー
 ヘルマン・ゲーリング要塞1983
 ヘルWの空中庭園


それぞれ、それなりに面白くは読めました。
でも、そこに書かれている深い意味が、分かっていたかというと、そうではありませんでした。
たとえば、「納屋を焼く」。
この話には、恐ろしいことが暗喩されていたのですが、教えられてはじめて気がつきました(^_^;。
でも、そう言われてみれば、確かに・・・。


私はどうも村上春樹さんの短編小説、めんどくさくて、苦手のようです(^_^;。 (2019,01,25)