Yの悲劇
エラリー・クイーン 鮎川信夫訳
行方不明をつたえられた富豪ヨーク・ハッターの死体がニューヨークの湾口に揚がった。死因は毒物死で、その後、病毒遺伝の一族のあいだに、目をおおう惨劇がくり返される。名探偵レーンの推理では、あり得ない人物が犯人なのだが……。ロス名義で発表した四部作の中でも、周到な伏線と、明晰な解明の論理は読者を魅了する古典的名作。
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評判どおりとても面白かったです\(^o^)/。
しかも、「Xの悲劇」を読み終わってすぐに読み始めたのに、ドルリー・レーンが登場したとたん、なにやら懐かしく、久しぶりに大好きなおじさんに再会した気分(^▽^)。
それだけこの主人公が魅力的だということでしょうか。
今回舞台となるのは、富豪ハッター家。
しかも、そこに住む人たちといったら、異常性を感じさせるような人たちばかり。これはいったい・・・?
”自殺””殺人未遂”と続いた事件は、ついに殺人事件に発展して、レーン、サム警部、ブルーノ検事というお馴染みの面々が、事件の解決に挑みます・・・と言っても、今回も、レーンの独壇場なのですが(^_^)。
前作同様、犯人を予想するためのヒントがちりばめられているので、一応色々考えてみるのですが、怪しい人ばかりなので、結局読み進むだけになってしまうのでした。
”X”では、レーンは、捜査に協力しているようで、結局最後の謎解きまで警部も検事も置いてけぼりでしたが、今回もさらに思わせぶりで、前回よりその程度はひどかったです。
しかも、結局・・・。
警部にしても検事にしても、いくらレーンとはいえ、こんなこと赦しちゃっていいんでしょうか??(..;)。
そんなこんなで、楽しい読書タイムとなったわけで、順番では、「Zの悲劇」へとなるはずですが、何故か家の本棚に、「Z」も「ドルリー・レーン最後の事件」も見つからず、やむなくこのシリーズは、図書館の再開を待つことにして、他のクイーン作品を読むことにしましょうか(^_^;。
(2020,04,18)
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