ゴルフ場殺人事件 アガサ・クリスティ 南米の富豪ルノーが滞在中のフランスで無残に刺殺された。事件発生前にルノーからの手紙を受け取っていながら悲劇を防げなかったポアロは、プライドをかけて真相解明に挑む。一方パリ警視庁からは名刑事ジローが乗り込んできた。たがいを意識し推理の火花を散らす二人だったが、自体は意外な方向に・・・新訳決定版（裏表紙より） 名探偵ポアロが登場する二作目の作品です。 クリスティの作品としては聞いたことがなかったし、題名もイマイチなので、あまり期待してなかったですが、そこはやはアガサ・りクリスティ、二転三転するストーリーで、なかなか面白かったです。 女性の強さとしたたかさを強く感じる作品でした。 ポアロの競争心とか、ヘイスティングズのロマンスとか、事件以外のところでも楽しめました。 題名の件は、原題が「Murder on the Links」なので、そのまんまということで仕方ないですね。 でも、”ゴルフ場”なんて、面白味も、たいした意味もないような題名、どうして付けたのでしょう。 実際、事件とは、ほとんど関連ないのに・・・。 当時、ゴルフが流行っていたとかなんでしょうか？！ この作品の冒頭は、ヘイスティングズがパリからロンドンに向かう列車内での出来事から始まります。 はじめて読む作品だったにもかかわらず、この部分、ごく最近読んだような気がして仕方ありませんでした。 何か、ドラマか何かで見たのかどうなのか、未だに分からないのですが、結末までは覚えがなかったので、後半は新鮮に面白く読むことが出来ました(^_^)。 (2021,06,19)