青列車の秘密
アガサ・クリスティ
走行中の豪華列車<ブルー・トレイン>内で起きた陰惨な強盗殺人。 警察は被害者の別居中の夫を逮捕した。 必死に弁明する夫だが、妻の客室に入るところを目撃されているのだ。 だが、偶然同じ列車に乗り合わせたことから、 事件の調査を依頼されたポアロが示した犯人は意外な人物だった! 新訳でおくる初期の意欲作(カバーより)
列車内で起こる殺人事件を名探偵ポアロが解決します。
しかし、はじめの1/4ぐらいは、名探偵は登場しません。
それまでは、事件の中心となるアメリカの大富豪とその娘の話に終始します。
しばらくは、ポアロの名探偵ぶりはお預けですが、これらの話が、どういう風に事件になっていくのか、また、どこで、どのようにして名探偵が登場するのかも興味をそそられました。
そして、いよいよ満を持して、ポアロが登場すると、ワクワクも最高潮(^▽^)。
登場人物が多くて、いつものことながら犯人は全く分かりませんでしたが、自分なりに、推理する楽しみがありました。
ラストは、ちょっととってつけたような感じもしましたが、主な登場人物の様子が細かく描かれていたので、彼らの人間模様としても面白かったです。
この前に読んだ「ビッグ4」が冒険探偵小説風で自分としてはイマイチだったので、こういった落ち着いた推理ものは、特に面白く感じました。(2021,08,26)
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