元彼の遺言状 新川 帆立 「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」 奇妙な遺言状を残して、大手製薬会社の御曹司・森川栄治が亡くなった。 学生時代に彼と三ヶ月だけ交際していた弁護士の剣持麗子は、 犯人候補に名乗り出た栄治の友人の代理人として、 森川家主催の「犯人選考会」に参加することとなった。 数百億円とも言われる遺産の分け前を獲得すべく、 麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走するがーー（紹介文より） 題名を見て、「どうゆうこと？？」と思いました。 きっと誰でもそう思うのではないでしょうか。 この題名で、この本を読もうと思ったのですから、つかみは十分ということですね(^▽^)。 しかも、冒頭から炸裂する主人公麗子の強烈なキャラクターが、これまた潔くって、大興奮(^▽^)。 自分勝手で、計算高く、人を人とも思わぬ所業。 近くにこんな人がいたら大迷惑ですが、本の中の主人公となると、何故かとっても魅力的です(^▽^)。 普通、人には言えないような本音をズバズバ言ってくれるところが、爽快でした。 ストーリーは、”遺言状”だけあって法律関係のことが多く書かれていましたが、それほど専門的すぎもせず、素人にもわかりやすくて読みやすかったです。 所々、ハテナ？？と思うところもありましたが、そこはスルーしました(^_^;。 主人公が魅力的なので、映像化しても面白そう。 キャストは誰がいいか、蒼井優、綾瀬はるかとか？？う〜む・・・考え中(^▽^)。 (2021,09,03)