邪悪の家
アガサ・クリスティ
名探偵ポアロは保養地のホテルで、若き美女ニックと出会った。 近くに建つエンド・ハウスの所有者である彼女は、最近三回も命の危険にさらされたとポアロに語る。 まさにその会話の最中、一発の銃弾が・・・ ニックを守るべく屋敷に赴いたポアロだが、 五里霧中のまま、ついにある夜惨劇は起きてしまった! 新訳決定版(裏表紙より)
クリスティは、多作の作家で、長篇だけでも66作品もあるそうです。その中でポアロが登場するのは、33作品もあるそうです。すごい!
だから、知らない作品があるのは当然のことで、この作品も、全く知らない作品でした。
まだまだ読んでいない作品があると思うと、ワクワクします(^▽^)。
この作品は、ポアロ登場の第6作目の作品です。
この中で、ヘイスティングズは、もういい年で、ポアロに至っては老いぼれ老人扱いで、これから先まだまだ長いのに、こんなに年を取らせちゃっていいのだろうかと思ってしまいました。
しかし、それもそのはず、クリスティは、こんなにポアロの作品を作るつもりではなかったのだそうです。
でも、ポアロの人気が出たので、しかたなく続けたとか。たくさんドラマ化もされてますもんね。
今回の事件でも、たくさんの怪しい人物が登場します。
いつもながらポアロは、なかなか自分の推測を話さないので、ヘイスティングズ同様、犯人は、さっぱり分からなかったのですが、
真犯人ではないけれど、ある部分の怪しい人物は正解だったので、やっぱりねと、ちょっとだけうれしかったりしました。
最終的な謎解きでは、あのトリックにそう来たか!って感じで、真実に気がついたポアロもすごいが、これを考え出した犯人もすごいのでした。
(2021,10,19)
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