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雲をつかむ死
アガサ・クリスティ



パリからロンドンに向かう飛行機の中で、金貸し業を営む女性が変死体で発見された。
その首には蜂に刺されたような傷があったが、
偶然乗り合わせたポアロは、床から人工の毒針を拾い上げる。
衆人環視の客室内で、誰がいつ、どうやって犯行に及んだのか?
大空の密室を舞台とした不可解な事件にポアロが挑む。(裏表紙より)


題名を見ただけでは分かりませんでしたが、この作品は、海外ドラマで見ていました。
といっても、相変わらず内容の大切な部分は、すっかり忘れていたので、最後の最後、ポアロの名調子の謎解きまで、誰が犯人か分からず、ドキドキだったのでした。

蜂と毒矢。そして、衆人環視の状況。いったい誰が?どうやって??
謎解きを聞いてしまうと、なんだそうだったのかと、思うのですが、これを考えつくクリスティは、やっぱりすごい!

また、巻末の阿津川辰海さんの解説が素晴らしくて、解説を読んでから本編を読み返して、成る程〜と、改めてクリスティの素晴らしさを堪能したのでした。
阿津川辰海さんの作品は、まだ読んだことがないのですが、読んでみようかなという気持ちにもなりました(^_^)。 (2022,01,06)