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ひらいたトランプ
アガサ・クリスティ

名探偵ポアロは偶然から、夜ごとゲームに興じ悪い噂の絶えぬシャイタナ氏のパーティによばれた。
が、ポアロを含めて八人の客が二部屋に分かれてブリッジに熱中している間に、客間の片隅でシャイタナ氏が刺殺された。
しかも、居合わせた客は殺人の前科を持つ者ばかり・・・。
ブリッジの点数表を通してポアロが真相を読む(裏表紙より)


ブリッジの行われていた部屋で起こった殺人事件をポアロが解決します。
ブリッジのゲームは全く知らないのですが、それでも、楽しめましたが、それを知っていたら、もっとポアロの謎解きの意味が分かって面白かった事でしょう。

容疑者は四人。
それぞれが疑わしい要素を持っていて、そして、実行できるタイミングも同じぐらいありました。
そこからは、ポアロの心理解析の始まりです。

終盤になって、あぁ、この人かなという推理が出来たところで、ポアロが、ある重大なミスを犯したように思われ、ポアロともあろう人が、こんなミスを!と、読みながら嘆いていたところ、真犯人が告げられて、愕然としました。
これには、本当に驚いた!!
謎解きをされ、その辺りを再び読んでみると、成る程と分かるのですが、そんな事、言われないと分からなかったです。
ほんとうに、クリスティの引き出しの多さには、ビックリ!
素晴らしい才能だと改めて感服した次第です。 (2022,02,13)