白昼の悪魔
アガサ・クリスティ
美しく平和な避暑地スマグラーズ島の静寂は、突如破られた。 島に滞在中の美しき元女優が、何者かに殺害されたのだ。 犯人が滞在客の中にいることは間違いない。 だが関係者には、いずれも鉄壁とも思えるアリバイが・・・ 難航する捜査がついに暗礁に乗り上げたとき、 滞在客の中からエルキュール・ポアロが進み出た! 解説:若竹七海(裏表紙より)
美しい避暑地での殺人事件・・・前読んだ「愛国殺人」がちょっと固い話だったので、とても楽しく読むことが出来ました(^_^)。
しかも今回は、珍しく途中の展開で怪しい人物を特定出来ました。真相は、もっと複雑でしたが、それでも、ちょっとだけうれしかったです。
そんなわけで、楽しく読んだのですが、ラストのロザモンドたちの会話がものすごく違和感があって、ちょっと残念な読後感になってしまいました。
ロザモンドはそれまで、優雅で品がよくてしかも女性実業家としてもやり手で、申し分のない女性として描かれていたのに、最後の最後でその全てが否定されるようなはすっぱな会話・・・(T_T)。相手が幼なじみということで、こういうことになったのかもしれませんが、とても残念な気持ちになりました。
(2022,05,03)
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