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オメガ城の惨劇
森博嗣


孤島に聳えるオメガ城への招待に応じた六人の天才と一人の雑誌記者。
そこには、サイカワ・ソウヘイも含まれていた。
彼らが城へやってきた理由は、ただ一つ。
招待状に記された「マガタ・シキ」の名前だった。
島へ渡るには、一日一便の連絡船を利用。
帰りは、あらかじめ船をよぶ必要がある閉じた空間。
執事すら主催者の顔を知らず、招待の意図は誰にもわからない。
謎が多い中での晩餐を、しかし七人は大いに楽しんだ。そして、深夜。
高い叫び声のような音が響き、城は惨劇の場と化した。 (裏表紙より)


とっても久しぶりに森博嗣さんの作品を読みました。
かつては、30冊近く彼の本を読んでいたので、とても懐かしい思いがしました。
しかも題名が”オメガ城の惨劇”ですよ。昔、読みあさった本格推理のようで、本当にワクワクしてしまいました。
といっても、森博嗣さんの作品、一筋縄ではいかないでしょうし、シリーズ物もそんなに真面目に読んでいないし、第一、大分昔のことなので忘れていることも多く、その点、一抹の不安も・・・。

でも、読んでみると、設定は”孤島の密室”という、往年の王道。
サイカワ・ソウヘイやドクタ・マガタなどの名前も懐かしくて、気分が上がりました。
犯人についても、サイカワ・ソウヘイの一言で、なんとなく想像が付き、その点でもワクワクでした。

しかし、世の中、そんなに甘くなく、オーラスには、森さんの作品をテキトーに読んでいた私には、難しい謎が・・・。
結局そこは、我慢しきれず、ネタバレサイトで確認してしまいました(^_^;。
でも、おかげで、また彼の作品群を最初から読みたくなってしまいました。
今のアガサ・クリスティ踏破が終わったら、森博嗣踏破に挑もうかしら・・・。 (2023,02,19)