鏡は横にひび割れて
アガサ・クリスティ
穏やかなセント・メアリ・ミードの村にも、都会化の波が押し寄せてきた。 新興住宅が作られ、新しい住人がやってくる。 まもなくアメリカの女優がいわくつきの家に引っ越してきた。 彼女の家で盛大なパーティが開かれるが、その最中、招待客が変死を遂げた。 呪われた事件に永遠不滅の老夫人探偵ミス・・マープルが挑む
(裏表紙より)
ミス・マーブルの住む静かな村、セント・メアリ・ミードに、華やかな話題が持ち上がった。
アメリカの有名女優が村の屋敷に引っ越してくると言うのだ・・・。
このあたりで、あれ?ドラマか映画で見たことがあるかも?!と、思い出しました。
ずいぶん前なので、いつものように結末は覚えていなかったので、最後まで面白く読むことが出来ましたが。
この作品の謎解きはとても印象的です。
人が気にもかけないようなことでも、ある人にとっては、人生をも左右しかねない重要なことがあることがあるということです。
これは、人生の教訓にもなりますね。
そして、この謎解きは、まさしくミス・マープルならではの才覚、経験値ではないでしょうか。ポアロでは、無理だったかも?!。
ドラマと映画になっていて、映画はエリザベス・テーラー主演の「クリスタル殺人事件」です。
10年以上前に見たはずですが、また見たくなりました。
やっぱり原作を読んでいると、イメージが違ってくると思われますし。
また今回は、最初から訳が気になって仕方ありませんでした。
文章が堅苦しく感じた上に、刑事がミス・マーブルのことを「おばさん」と呼ぶのも違和感を感じました。
その点だけ、ちょっと残念でしたが、内容的には、ミス・マーブルシリーズの中で好きな作品のひとつです。
(2023,09,28)
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