火曜クラブ
アガサ・クリスティ
甥のレイモンドを筆頭に、前警視総監や画家など様々な職業の人々がミス・マープルの家に集っていた。 一人の提案で各自が真相を知っている昔の事件を語り、 その解決を推理し合うという<火曜クラブ>が出来たが・・・ 静かな目立たない田舎の老婦人ミス・マープルが初めて驚異の推理力を披露した短編13編を収録。
(裏表紙より)
ミス・マーブルシリーズを読んでいたら、どうも彼女の原点は、この「火曜クラブ」の短編集の中にあるということらしいので、慌てて図書館で借りてきました。
苦手な短編集だったので、やっぱりちょっと苦労しました(T_T)。
ひょんな事から「火曜クラブ」という名前の集会に参加することになったミス・マーブルが、次々と過去の事件の正答を出してゆくという設定でした。
火曜クラブ:この推理クラブが出来た経緯と、食中毒で妻だけが亡くなった事件が描かれています。
アスタルテの祠:不気味な雰囲気な事件の意外な結末は・・・?
金塊事件:海に沈んだ金塊のゆくへは?
歩道の血痕:巧妙な殺害事件の裏には・・・。
動機対機会:これは、想像つきました(^▽^)。
聖ペテロの指のあと:聖ペテロの親指のあととは、タラの黒い斑点?!
青いゼラニウム:壁紙の花の色が変わったら、そりゃ不気味ですよねーー(^_^;。
二人の老嬢:こんなこと、ありがちかもしれません。どうして年を取るとみんな似たり寄ったりになるのでしょうか??
四人の容疑者:ある人物を殺害するように指令を受けたのは、一体誰なのか?
クリスマスの悲劇:男が妻を殺す気になれば、いつでもその機会はあるのです(T_T)。
毒草:毒にも薬にもなるジキタリスの話です。
バンガロー事件:これはちょっと趣向が変わっていました。美人女優が語る事件の真相は??
溺死:う〜ん、これもある意味切ない話でした。
短編なので、一度読んでも印象が薄くて、思い出せないものもあったりして、結局再読してしまいました(^_^;。
私がミス・マープルシリーズが苦手なのは、終盤まで彼女の影が薄く、また、事件の解決に必ず彼女の住むセントメアリー・ミードで起こった事件に絡めてくるところです。
そこが、彼女の特徴なので仕方ないですが、私は、それがうっとうしくて・・・(^_^;。
そんな私には、このシリーズを読む資格がないのかもしれませんが、あともう少しなので、頑張ります。
(2023,10,16)
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