チムニーズ館の秘密
アガサ・クリスティ
王政復古で混乱するヘルツォスロヴァキア国。 その石油利権を狙う各国代表が、ロンドン郊外のチムニーズ館に集結していた。 秘宝を狙う大泥棒までもが入り乱れるなか、ついに殺人が! 事件解決に乗り出したバトル警視以下英米仏の探偵たちは、 どんな結末にたどり着くのか?謎が謎を呼ぶ、波瀾万丈の冒険ミステリ
(裏表紙より)
某国の首相が残した回顧録や、ある女性の秘密の手紙、石油利権、隠された宝石、そして殺人事件という謎めいたファクターがたくさん出てきて、読み応えのある面白い冒険ミステリーでした。
最初の方は、それらの説明が続いて、少々読みにくかったですが、すべてが動き出してからは、すいすい読むことが出来ました。
ただ、謎が多すぎて、あれ、これは何だっけ?とか戸惑うこともありましたけど。
主人公は、旅行会社の添乗員で、彼がその友達からある依頼を受けたところから話が始まります。
彼の他にも美しくて好奇心旺盛の女性や、ロンドン警視庁の敏腕警視など、登場人物は魅力的で、また怪しげな人々も多数登場して、読者を翻弄します。
クリスティ自身も、この作品を気に入っていたらしく、舞台劇にもしたそうです。
今でも、映像化したら、面白そうなので、ハリウッドで、映画化してくれないかな〜と思ったりしました。
この作品は、バトル警視シリーズとも言えるそうなので、読んだ作品もあるけれど、しばらくは、バトル警視にはまってみようかな。(2024,01,18)
(2024,01,18)
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