シタフォードの秘密
アガサ・クリスティ
雪に覆われ、下界と遮断されたシタフォード村の山荘。 そこに集まった隣人たちが退屈しのぎに降霊会を試みる。 そこへ現れた霊魂は、はるかふもとの村に住む老大佐の殺害を予言した! 駆けつけると、大佐は撲殺されており、しかも殺害時刻はまさにあの降霊会の最中だったのだ・・・ 絶妙のトリックが冴える会心作 解説:飛鳥部勝則
(裏表紙より)
アガサ・クリスティのノンシリーズ作品です。
雪に閉ざされたシタフォード村で行われた降霊会で、殺人が予言される・・・という話でした。
この作品にも、謎めいた人がたくさん出てきて、全く犯人の目星が付きませんでした。
一人以外はアリバイのある人ばかりで、まさしくその人物が犯人とされそうな所に、
恋人が現れて、彼の無罪を証明するために奔走します。
こんな恋人がいるなんて、なんと恵まれていたことでしょう。
謎解きは、考えもしなかったことで、あぁ、成る程、そういうことかと、驚きました。
でも、思い返してみれば、色々な伏線が張ってあったんですよね。
そして、本筋の他にもドラマがあるのも、さすがクリスティです。奥が深い。
ということで、この作品は、映画にもドラマにもなっているようで、しかもそこでは、ミス・マーブルが登場するそうです。
これは、映像の方が謎解きしやすいかもしれません。
ドラマだけでも見てみたいです。
(2024,04,15)
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