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ねじれた家
アガサ・クリスティ 田村 隆一 (翻訳)


ねじれた家に住む心のねじれた老人が毒殺された。
根性の曲がった家族と巨額の財産を遺して。
状況は内部の者の犯行を示唆し、
若い後妻、金に窮していた長男などが互いに疑心暗鬼の目を向け合う。
そんな中、恐るべき第二の事件が・・・。
マザー・グースを巧みに組み入れ、独特の不気味さを醸し出す女史十八番の童謡殺人 
解説:末國善己 (裏表紙より)


クリスティのノンシリーズの中の一冊です。
昔海外ドラマで見たことがあって、面白かったので楽しみにしていました。

大富豪の老人の死。その遺産を巡り、親族が疑心暗鬼になるという、いわば、推理小説の常道をいく推理小説です。
ただ、そこはクリスティ、想像通りの結末とはならないところが彼女の作品でもあります。

この作品は、クリスティの作品としては登場人物が少なくて、親族の関係さえ押さえておけば、とてもわかりやすく読みやい作品でした。
ただ、そうなってくると、ちょっと話が単調になり、犯人の目星も付きやすいのが残念と言えば残念かも。
私は、ドラマで見ているわけで、結末が分かって当然なのですが。
いつも苦手なマザーグースの話が、気にならないほど少なかったのもよかったです

何はともあれ、すらすら読みやすくて、夏休みに読むには、ちょうどよかったです。 (2024,08,25)