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トリコモナス症


  トリコモナス症は鳩に多く発祥し、鳩を食する猛禽類やカナリヤ、フインチ、
  セキセイインコも罹患する。 多くはTrichomonas gallinaeが病原体である。
  症状−通常は幼鳥に起こり、致死率も高い。
  嘴やそ嚢内にジフテリア性(湿性の潰瘍)と壊死性(乾性の乾酪性壊死)の2型の
  病変が見られることがある。
  成鳥では慢性経過が多く、致死率は低い。
  ただ、常在化することが多い。


 鳩のトリコモナス症

  (写真左)野外の鳩であるが元気なく保護される。
  口腔内に白濁した粘液が充満していた。
  検査によりトリコモナス検出。
  (写真右)17治療日後、トリコモナス陰性。
  口腔内にトリコモナスによるチーズ用形成物が残存し、舌が外側にはみ出す。

  (写真左)形成物を器具により摘出した。
  (写真右)形成物を取り除いた口腔内の様子です。少し出血があります。


 文鳥のトリコモナス症

  (写真左)桜文鳥の幼鳥。  元気食欲減退、両側の鼓膜が突出。
  検査により口腔内よりトリコモナスを検出。
  (写真右)15治療日後の同じ文鳥。