鳥の健康管理に正確な体重測定は欠かせません。
簡単な小鳥の体重測定法をご紹介します。
主要駅にある「王様のアイデア」や計量機器屋さんには、
郵便物の重量を量るポストスケールが売られています。
この計りは、100グラムまで目盛りがあり、都合が
いいことに小鳥の体重が集中する部分が、かなり正確に
測定出来ます。
小鳥をビニール袋に入れて、付属のクリップでビニールの
一端を挟み、体重をビニール袋ごと測定します。
事前にビニール袋は同様にして測定しておき、後で引き算
して小鳥の体重を出します。
手乗りの小鳥のように人に従順な鳥の場合は、写真の
ように料理計りを利用すると、簡単に体重が測定できます。
同じくらいの体格のセキセイの写真。
左が27グラム、右が30グラムの体重です。
胸部中央を濡れた綿花で羽毛を分けると、中央に白く竜骨の
突起が見えます。
その両側に胸筋が走っていますが、この筋肉の太さで鳥の削痩度を
判定します。
左と右では胸筋の豊かさの違いがわかるでしょうか?
肥満とは過度に脂肪が体内に蓄積された状態です。
左の写真のセキセイは通常の混合餌にカナリヤシードを特に追加され、
過栄養になりました。
皮下脂肪がつきやすいのは前胸部と下腹部です。
右の写真のセキセイは腹腔内に内臓脂肪をため込み、ヘルニア(脱腸)
を起こしています。