外来生物法 「学校飼育動物を考えるページ」へ
@外来種を学校で飼っている場合
環境保護から外来生物法が施行されました。
それでアライグマなど外来種を飼っている学校が質問してこられました
ので、発信致します。
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外来生物被害予防三原則
〜侵略的外来生物による被害を予防するために〜
1.入れない :悪影響を及ぼすかもしれない外来生物をむやみに
日本に入れない
2.捨てない :飼っている外来生物を野外に捨てない
3.拡げない :野外にすでにいる外来生物は他地域に拡げない
詳しくは「外来生物法 手続き」
http://www.env.go.jp/nature/intro/6tetuzuki.html
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なお、現在日本では、動物の病気で亡くなった事例は 免疫不全症(エイズの
末期などに起きる)の数例を除いて全く無いと言っても良いそうです。
しかし、外国には恐ろしい病気があります。また野生動物は健康管理していな
いので、学校はもちろん家庭でも「輸入動物と野生動物は飼わない」ようにと、
私たちは話ています。それに外来種が加わりました。
すでに飼っている場合は、獣医師との連携を保ちながら、外来生物法に準じて必
要な処置をして飼う必要がありますが、
これから以後は、アライグマやタヌキなどを 「学校で引き取って下さい」と言
われた場合は、臆せずに「学校獣医師の指導で、飼うことができない」と
お断りくださいますよう、お願い致します。
特に野生動物や輸入動物(野生が多い)は、
幼い時はともかく、成獣になったら、かみついたり攻撃してきます。
自由になって連れ合いを見つけたいのです。普通の人の手には負えなくなるでしょう。
園・学校では、子ども達と動物を日常的にスキンシップさせて、交流させることに
意義があります。
珍しい動物に関しては 動物園で「しっかり飼われている動物」を見て楽しむ
だけにして、学校では、飼いやすく安全な動物を少数だけ、子どもの身近で丁寧
に飼いましょう。
余談ですが、環境省はその他のクジャクなどの外来種について 学校での飼育頻度と、
どのように飼われているか(つまり逃亡の危険があるか)も、調査しています。
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中川美穂子発信
「全国学校飼育動物研究会」事務局長
http://www.vets.ne.jp/~school/pets/siikukenkyukai.html
全国学校飼育動物獣医師連絡協議会 (CAS)主宰
「学校飼育動物を考えるページ」
http://www.vets.ne.jp/~school/pets/
202―0023 西東京市新町5ー16ー29
0422ー53ー7099(中川動物病院内)
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お茶の水女子大学 子ども発達教育研究センター 研究協力員
日本小動物獣医師会 学校飼育動物対策委員会 (動物介在教育支援)副委員長
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