ハムスターのアレルギー事例 05年1月 HPに戻る
もともとアレルギー反応を示している人が、そのハムスターに咬まれてアナフィラキ
シーショックを起こした人は1997年以来 国内で、20例を超えているそう
ですが、
お医者様はハムスターの種類について知識が乏しかったため
矮小型のハムスター(ジャンガリアンなど)か中型のゴールデンか解らない事
例が多いそうです。
「え、ハムスターに種類があるの?」というのが本当の所です。
今までの症例についてハムスターの種類が未記載のため、「ゴールデンの咬傷による
アナフィラキシーは見られない」と言い切ることができないのですが、
「種類の特定ができている症例は、すべてジャンガリアン種によるもの」です。
また「ジャンガリアン特異抗体が検出されているもの」も報告されてい
ます。
春頃には、ジャンガリアン特異抗体が簡単に検査できるキットが発売されると
いう噂もあり、これからはっきりすると思います。
(ハムスター全般のアナフィラキシーとして、NHKが近く取り上げるかもしれま
せん。ゴールデンを守って下さい)
@鼻粘膜のアレルギー反応事例(小学校)
ゴールデンハムスター(実験動物業者から)3匹と、ロボロフスキーが1匹の
計4匹を教室内飼育をするクラスで導入授業を手伝いました。
事前の調査では、親御さんがアレルギーを心配する子が4人いましたので、
マスクをしてもらいました。
その一人、マスクが間に合わなかった子が、矮小型ハムスターのロボロフス
キー種にさわらずにみているだけで 鼻水を出しましたので、直ぐにハムスターを離して、
うがいと手洗をさせマスクをさせました。
なお、学校につれて行くまで1週間ゴールデンハムスターを何のトラブルなし
に世話していた私のアシスタントが、ロボロフスキーの班を介助していた15分
の「ふれあいタイム」の間に鼻がむずむずしてくしゃみをして、声が枯れてしまいました。
(このアシスタントは以前ジャンガリアンと生活をしていた時喘息を起こして
いました。それが原因かどうかは確認されていませんが、ハムが寿命で死んだ後
は、喘息を起こしていませんでした。)
それで、ロボロフスキーを先生の家にひきとり、新しくゴールデンハム
スターと交換するようお願いしました。
その後 前回鼻水を出した子が 恐る恐るゴールデンを抱いてみましたが、何の
反応も起きなかったとのことです。
先生は、「アレルギーって微妙ですね」とおっしゃいますが、ごくまれに、この
ようなジャンガリアンなど矮小型ハムスターに反応する人が これに咬まれた時
にアナフィラキシーを起こす事例があるため、当方は強くゴールデンとの交換を
お願いしました。
なお、その子はアレルギー体質だろうから、ゴールデンでも濃厚な接触はさせ
ないように、なるべく皮の厚い手の平だけで触るように、また他の人に毎日掃除
をしてもらい綺麗に飼うようにお願いしました。
先生は保護者に、動物の飼育の意義の一つに心的視点移動について
・動物の気持になる、
・一緒に可愛がり世話をする友だちの気持になる、
・触りたいのに アレルギーで十分にさわれない友だちの気持になる
ことを期待していると話しておられました。思いやりということです。