(平成16年3月5日 発信情報から)
各地で捨て鶏や、ペットを処分する方々が見られます。
また保護者の心配に対して、鶏への対応を変える教育委員会や学校があります。
 皆様のお力で、市民の方々に冷静な視点を持っていただくようお導きくださいます
ようお願い申しあげます
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 (養鶏、また食料事情と言う点では 大問題ですが、)
 今の日本の大問題は、鳥インフルエンザではありません

 今の日本の大問題は 青少年が命を軽視することです

昨年の日本のこどもは、犯罪率で大人の7.6倍!
命が解らない(人を殺しても改悛の情をしめさない)
人とコミュニケーションをとれない
自己中心的である
 それに体力が落ちている、
 (今の女の子は、将来こどもをうめないかと心配されています)

子どもは未来、私たちみんなの共有財産です
彼等の起こす非道な事件が多すぎ、私たちは安心して年をとれません

これらの問題点に対応するには、人との関わりも大事ですが
幼い時から動物を愛して 庇いながら育てる体験が大事です、それで国も飼育を奨励
しています。
(おもいやりは8歳までにほぼ培われるそうです、また飼育は将来の子育への基礎体験に
なります)

いくら勉強ができても(記憶術ですけど)、その知識と技術をどう使うかが大事です。
それが人間です。

動物飼育は愛情と共感、科学的な視点を与えます。また達成感もあたえ、次への勇気
を与えます。飼育は面倒だけど、可愛いからほって置けないという、積極性を培いま
す。
そのために飼われている動物たちを、「危険」という科学的な根拠もないのに、たんに保
護者への対応として、処分したりこどもからとりあげないでください

 これを機会に、愛情を大事にすること、科学的視点をもつことを、教育し、
大人とこどもが一緒になって、鳥を守れば、
 こどもは大人への信頼を作れます。

子ども達は、自分が大事にしているものを、一緒に大事にしてくれる大人を敬愛しま
す。

そのように、考えていただきたいと思っています。先生方にとって、大事な場面だと
思います。

獣医師会は支援いたします。

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お茶の水女子大学 子供発達研究センター 客員研究員 
日本小動物獣医師会 学校飼育動物対策委員会 (動物介在教育支援)副委員長
社)日本獣医師会 学校飼育動物対策委員会 副委員長 
              
   CAS主宰        中 川 美 穂 子

   電話 0422−53−7099 m-nakagawa@vet.ne.jp
       「学校飼育動物を考えるページ」
      http://www.vets.ne.jp/~school/pets/
  全国学校飼育動物獣医師連絡協議会(CAS)
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(これに対する「教育の大御所」からの返信)
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確かに、子どもの成長の中で、ご指摘のような状況が、問題を一層深刻にしている
と私も思います。
何よりも、お書きになっているような問題意識をもつことが第一歩になると私も感
じます。問題意識のないところには決して課題は生まれないからです。

発信された内容を何回もうなずきながら読ませていただきました。

私自身もこのように考えます。
子どもたちのこの規範意識の低下、体力の低下、コミュニケーション力の低減など
は、子ども自身がつくったものではなく(子どもの責任ではなく)、子どもをとり
まく環境(物の環境、経済状況、保護者の接し方、そして学校や地域の環境など)が
つくってしまっているもので、「子どもが本来もっている豊かなかかわり、自分自身
の生き方意識」などを、しっかりと揺さぶって引き出してあげることが大切だと感じ
ます。
子どもがもっているはずの「よさ」が眠ってしまっているのです。

そのための環境づくりとして、動物たちと共存し共に生きる環境は、子どもの心の
成長に本当に大きな力を発揮するものだと思います。

子どもの思いやりの心をはぐくむためには、およそ8歳ぐらいまでの人や生き物な
どとのかわりが決定的な影響をもつというのは、いろいろな面で(特に心理的な発
達の面などから)言われています。
 ただ、もちろん個人差があって、8歳ぐらいを過ぎても、その後で心が覚醒される
ような体験、心が大きく揺さぶられるような体験の中で、他人への思いに目覚めてい
く子どもも多くいるはずです。

 ぜひ、まず8歳ぐらいまでの大きなきっかけづくりを、重要な手だてとして考える
(特に生活科、道徳、特別活動、総合的な学習などで・・)とともに、中学年、高学
年の中でも、意図的な体験の場(多様な自然体験など)がどのように組めるのかも含
めて、両面で考えていきたいですね。

 8歳を過ぎたから「もう間に合わない」と先生方が感じるのではなく、常に前向
きにできそうなことを、ご一緒に考えながら、進めていきたいと考えているところで
す。
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