獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-201009-62

Re:犬・ネコ多頭飼いについて
投稿日 2010年9月22日(水)10時27分 投稿者 けりーずはうす

ゆうさんのお住まいの地域と同じくらい田舎に住む獣医師です。

>・今回のこともあり、外に出すのを止めさせたいのですが、ストレスにならずに止めさせ る良い方法は無いでしょうか?
これは、残念ながらストレスなくしては難しいでしょう。
一度楽しい思いをしているのですから、出たがるのは仕方がないと思います。
しかし、たいていの場合しばらくは出たがる気持ちが大きくなり、鳴き方がひどくなりますが
ある時期を過ぎますと、あきらめ半分で要求する程度になるはずです。
その時期は猫によって違いますから、何とか人の方がこの要求に屈しないようにしなければなりません。
動物にとって伝わりやすいのは「全か無か」です。
「ちょっとだけ」とか「今日だけ」というのは、かえって要求を強くするだけとなります。
もともと室内飼育に慣れていたのですから、その状態に戻すだけですが問題は人の気持ちのような気がします。
のどかな田舎の風景も、現代の猫にとっては実は危険がいっぱい。
車はどこでも走っていますし、農薬を全く使っていない畑はありません。
そして、伝染病です。
春と秋には畑をなさるまえに殺鼠剤を撒かれることも多く、それで弱ったネズミを食すことで
猫が中毒を起こして来院することも多くあります。
そういう点からもやはり完全室内飼育に戻した方がいいと言えます。

さて、パールちゃんから動物病院に行かれるようにアドバイスがあったようですが。
猫を外出させるようにするに当たって、予防接種はお済だったでしょうか。
3種混合ワクチンの他に接触性で伝染する猫エイズウィルス、猫白血病ウィルス感染症などです。
これらの伝染病はすでに日本国中に蔓延しています。田舎とはいえ、あなどれないのですよ。
次に犬についてですが、今まで受けていた予防接種は7種以上ですか?それとも6種まででしょうか。
「レプトスピラ感染症」の予防は、7種以上のワクチンにしか含まれていません。
現在お住まいの地域で、どの程度感染する危険があるかについても獣医師にお尋ねになり予防についてご相談なさった方がいいでしょう。



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