腎機能を論じるのであれば、排尿回数ではなく、排泄される尿量こそを問題としなければならないと思います。帰宅後の尿の回数が増えており、尿の色調も薄いのであれば、それは良いことだと思われます。
おそらく、患者である猫自身が動物病院という日常とは異なる環境に警戒してしまって、排尿を我慢しているように想像されます。

では、自宅での治療の方が良いのかというと、これも一概には言えません。なんとなれば、腎臓の機能を示す検査値が上昇しているからです。ここから、先というのは、患者である猫自身と診察している獣医師とのかねあいですね。容態の変化に即応できる体勢というと、やはり動物病院に入院している事の方が望ましいわけですし、また、入院ストレスが患者である猫にとって過度となってしまうことも避けたいしということです。両方良いようにとはなかなか行かないのが常ですので、ここは、思案のしどころではないでしょうか？　そして、このような場面では、実際に患者を診察していないと適切な判断も助言もできないというか、むしろ判断をあやまらせないためにも助言を控えるべき場面です。
実際に、診察させてもらえれば、話はむずかしいことではないのですが…。