尿の色調が薄くなっていて、排泄量も多いというのは、腎臓が糸球体とボーマン氏嚢からつくる原尿をそのまま排泄しているからだと考えられます。腎臓には、血液中の物質を尿として体外に排泄するための機能と必要な物質を尿細管から、再吸収して体に取り込む機能の二つの役割があります。
今の時点では、とにかく体に負担となりそうなものは全部排泄してしまおうという段階と受け取ってください。再吸収機能を休んで、そのような状態になっているということになりますが、これは体にとって必要な栄養分や物質も　取り込むことなく排泄してしまっていることになりますが、腎臓に負担をかけないということが優先されている状態であると言えます。

＞先週の日曜日からご飯をたべてないです。無理でも、ご飯を食べさせようかなと考えてます。これから元気になるのを期待していいのでしょうか？

栄養についてですが、上述したように必要なものも今は出て行ってしまっている状態と考えられますが、実は栄養としての蛋白質も、ろ過して再吸収してというのは、腎臓にとっては負担はなのです。それがあるからこそ、猫自身も食餌をとらないわけです。
ただ、そのまま、ずっと栄養の補給がないというのも困るわけであって、どこかで食べる方に転じることになるはずです。
その間を点滴でも皮下点滴でもして、排泄されてしまう分を補うように考えていくということになります。食餌を取らせる時期というのは、患者の状態を診ての判断が必要ですから、主治医の先生にご相談下さい。先生もその方が喜ばれると思いますよ。