意見交換掲示板過去発言No.0000-201010-23
Re:猫の「アレルギー性リンパ節炎」 |
投稿日 2010年10月15日(金)11時15分 投稿者 プロキオン
本来であれば、記載されている下記の質問にこそ答えるべきところなのですが…。 1.現在9歳になっており、毛を舐めるなどの症状はすっかり治まり毛づやも良くなっていますが、片側のリンパにまだ小さな塊のようなものが触れます。 「リンパ節炎」は治っていないと考えるべきでしょうか。 2.「アレルギー性リンパ節炎」が「リンパ腫」などに変わる可能性はありますか? 1及び2とも、わからないと答えておくべきかと思います。 というのは、ニードルバイオプシーを実施して「アレルギー性リンパ節炎」との診断を受けたそうですが、アレルギーであれば、アレルゲンからの遮断とステロイド剤による症状の抑制が必要ですし、これらとて完治を期待してのことではなく、症状を緩和することに目的があるわけです。 また、生検で採取できた細胞がどのようなものであって、アレルギーと診断されたのかはわかりませんが、主訴となる状態が腹部の舐性の脱毛でしたから、こちらについてであれば、俗に言う「ストレス禿げ」の状態から診断していくべきかと考えます。 この所謂「ストレス禿げ」というのは、動物の問題行動の一つであって、本人が受けているストレスを抑えるために自身の体をグルーミングして対応しようとしているうちに、過度のグルーミングに至ってしまったものです。本人も止めようとしても、すでになかなか簡単には行かなくなってしまった状態を言っています。 心や精神に関わる問題なので、やはりなかなか完治しにくく、心や精神に働きかけていく 行動療法の併用が必要ではないかと言われるようになってきており、某大学のI先生が積極的に発言なさっているようです。 現在9歳であって、舐性の脱毛が治まっている。この間において、とくべつにアレルギーの対応が実施されていないのであれば、アレルギーというよりも問題行動であった可能性が高いように感じられます。 獣医師広報板の通常の姿勢とは異なる主旨のレスとなってしまいましたが、ちょっと気になったものですので、その点は御容赦願います。
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