意見交換掲示板過去発言No.0000-201011-6
Re3:ウサギの安楽死 |
投稿日 2010年11月8日(月)21時53分 投稿者 チーママ
ただのうさ飼いですが、横レス失礼します。 お気持ちお察し申し上げます。つらくて本当に身の置き所がないことでしょう。 でもプロキオンさんのおっしゃるとおりに、お国柄ということがあるでしょう。 こちらの獣医師は、プロキオンさんのおっしゃるとおりに「そこから始まる」のであって、よほどのことがなければ安楽殺という選択はないかと思います。 反対に飼い主が希望して、獣医師が「まだやれることがあるのに」というケースも聞き及んでおります。(そういう場合は、安楽殺を断っていると思いますが。) 今回のケースも、こちらであればまた違った結果になったことでしょう。 手術の危険性を考えて、内科的方法のみをとったとしても、結果は同じ「死」であったかもしれませんが、飼い主さんの心の痛みの内容が違ったことと思います。 まったくの素人考えにおいて、また実際の状態が分からないことを別にしても、まだ何がしかの方法をとって、もしかしたら…というケースであったかもしれないことは、飼い主側としては否めません。 ただ、日本の獣医師は常にそうした中に身をおいての処置を続けているので、それなりの対処方法や経験則をお持ちでしょうが、そちらの国では今回のケースが普通であることを考えれば、獣医師にそれ以後の経験がないのですから、やはり結果は同じであったのではないかと思います。 現在では、食滞や毛球症による開腹手術は、こちらでも常套手段とはなっていない気がします。そうした状態の中での手術の危険性に、国の違いはないからです。 その代わり、内科的処置に加えて指圧やマッサージ、保温といったプラスアルファで回復を試みることが多いと思います。そして実際に、3歳という若さであれば、しのいだかもしれません。 そう言う根拠は、以前飼っていたウサギが完全にショック症状にまで陥って固まってしまった時に、そうしたことで回復した経験があるからです。 もしもその時そちらの国にいたら、安楽殺されていたでしょうね。 これはもう、トニーさんがご自身を責める問題ではなく、住んでいる国の違いと思ってよろしいかと思います。その国では、それが普通なのだと。 ただ、見えないところで処置して、悲鳴が聞こえたとなれば、トニーさんの危惧のとおりかと考えてしまいます。もしも人間を安楽死させるなら、決してとらない方法をとったと。 日本の獣医さんの多くは、どうしても安楽殺させることがあるならば、飼い主の目の前でするでしょう。最後を看取ることは、飼い主の責任でもあるからです。また、トニーさんの危惧なさるような考えを、飼い主に持たせないためにも。 これを今後に活かすことが、トニーさんのウサギさんの遺志でもあるかと思います。 幸いネットなどでいろいろな情報が得られますので、それを理解してくださる獣医師を見つけることができるならば、同じ道を歩くことはないでしょう。 インフォームドコンセントは、獣医師が飼い主に理解と同意を求めることでありますが、トニーさんがいろいろ調べて、獣医師とともに治療に当たるというアクティブコンセントをとることができるならば、これからはより納得のいく飼育ができるのではないでしょうか。 ウサギは大変賢い動物です。犬猫並みの賢さを持ち、飼い主と十分なコミュニケーションが取れる可能性のある動物ですから、どうか飼うことをあきらめずに、またお迎えしてあげてください。 最後に、ウサギさんの幸せは命の長い短いではありません。 いかに飼い主に愛され、飼い主を愛したかです。 もしトニーさんのウサギさんが、「好きだよ」と鼻でツンツンしたり、おねだりしたり、楽しそうにうさダンスをしていたならば、幸せだったのです。 だから、もっとして上げられただろうことを、他のウサギさんに分けてあげてくださいな。 今回のウサギさんのいなくなった心の穴は決してなくなりませんが、やがてぬくもりを持った「その子がいたという証拠」になります。一日も早くその時がきますように、ウサギさんのご冥福とともに祈っております。
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