意見交換掲示板過去発言No.0000-201104-22
Re:逆性石鹸について教えてください |
投稿日 2011年4月30日(土)08時38分 投稿者 ムクムク
パコマは使用していますが、あくまでも消毒剤としてです。 獣医師として、口蹄疫の際の殺処分方法についてどのような薬剤を 使用しているのか関心がありました。 逆性石けんという選択があったのですね。 私自身は使用経験がないので、この件については何も言えません。 私は以下のような殺処分依頼を受けたことがあります。 http://www.vets.ne.jp/faq/pc/love003.html この時は、全ての犬猫が飢えていましたので、ごちそうやミルクに 鎮静剤(睡眠薬)を大量に混入し、事前に投与しておきました。 数時間後に現場に入ったのですが、ほとんどの動物は睡眠状態。 数匹ですが、睡眠薬の多量摂取で眠ったまま絶命していました。 他の動物たちは、眠っていましたので、そのまま静脈に睡眠薬を 注入したのですが、暴れたり、痙攣などの苦しそうな様子は ありませんでした。 飼い主の枕元の仕事ですので、静かな処分で良かったと思います。 その後は、一頭単位の依頼ばかりです。 この場合は、手術用の麻酔薬をお腹に注射します。 なぜお腹かというと、いきなり静脈注射するためには、動物をしっかり 保定しなければならず、動物に恐怖心を与える可能性があるからです。 お腹に注射なら、飼い主さんの軽いだっこ程度で注射が出来ます。 注射の痛みは少ないと思います。 通常5分ほどで静かに眠ってしまいますので、静脈に麻酔薬を追加投与し、 絶命を確認します。 多くの飼い主さんが立ち会うことを希望されますが、かなり安らかな 死だと思います。 それまで、不治の病気などで動物も飼い主さんも 苦しまれておりますので、解放される際は、それなりに安らかな死で あるべきだと考えております。 町の動物病院の場合は、コストをあまり気にしませんが、行政となると 処分単位も多く、また大動物となれば薬物量も多く必要となります。 町の動物病院とは違った方法が用いられているのことはあり得ると 思います。
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